■弾をこめない銃。全体の印象は「渋い」に尽きる。艶ありと艶ナシの黒が織りなすコンビネーション。「艶黒」と表現したが、決してピカピカ光る印象ではなく、「鈍く光る」感じである。それがまた何とも言えず男っぽい。---そう、まるで拳銃のような重みある黒光りだ。「今回のCharles Vogeleの新作はヤバいですよ」とバイヤーが言うのも無理はない。スーツにはもちろん、デニムにもすんなり合う「人畜無害でシンプル」な時計に見せかけておきながら、実は玄人の闇をまとっているかのような「裏」がある。これはかなりの男前時計といってよいだろう。■隠されたムーブメント。そしてもうひとつ特筆すべきは文字盤。太陽を二枚重ねたような形の両面スケルトンなのだが、普通のスケルトン時計のようにムーブメントが露出していない。インデックスの隙間からは向こうの景色が見える。ムーブメントはどこに行ったのだ…?答えはもちろん「文字盤と裏蓋の間」。二枚の太陽の間に、ムーブメントがはさまっているのだ。サンドされている部分、見てもらえれば分かるように至極小さい。この中にムーブメントが凝縮されて入っているというのは相当精密な技術がいるもの。つまり、クオリティが高い、ということに他ならない。ぴったりと合わさった文字盤と裏蓋の中で奇術師のように隠れて時を刻むムーブメントなんて、ちょっと格好いいじゃないか。よく見ると数字部分に赤のスパイスが効いていたり、ファッション性が高いのにしっかり10気圧防水だったりとまだまだ心憎いポイントはあるが、とにかくこのルックスとクオリティがこの値段!!黒い時計好きの諸君に買わない理由はない。この鈍い輝きで、恋人や周囲を撃ち抜いてくれ!
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